私は両親が建築した家に普通に住み育ち
築百年以上経った祖父母の家を、何の疑問もなく訪れていました。
そう... 10年前フランスを訪れるまでは
フランスで宿泊したホテルは、サンルイ島の中に建つホテルでした。
200年前に、貴族の屋内テニス場として使われていた建物
リフォームを繰り返し、今ホテルとして使われています。
そのホテルのオーナーマダムが、自慢気に喋る建物の歴史を聞いた時から 私は住宅に対して、様々な疑問をもつようになりました。
家は人が死ぬまで必要とするものです。
それなのに今の日本の住宅耐久年数は、世界評価でたった26年。
テレビからは、リフォーム予算1000万円...
そんな金額があたりまえの様に番組として放映され
金額よりも Before After の変貌に目を奪われてしまっています。
そんなリフォームに出て来る家の築年数は
“30年... 35年... 40年...”
私の祖父母の家は、百年経った今も “凛” としています。
私に住宅の本当を教えてくれたフランスのホテルには風合いがあります。
住宅も人間と同じように
時間だけがつくり出す事のできるものがあります。
でも残念ながら、今の日本で建築される家の多くは、
時が経つと朽ちてしまいます。
私は、人が時を重ねるごとに作る思い出と同じように
家も時を重ねるごとに、そこに住む家族を映し出すような
そんな “凛” や “風合い” をもつ家を子供たちに残してあげたいのです。
- ホームライフクリエイター 大田 麻美
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